面白そうなマンガが溢れていて、「結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまった経験、きっと一度はありますよね。

物語の世界観やキャラクターの魅力、読者評価など、気になる要素がたくさんあって選びきれないこともあると思います。

そんなときに参考にしていただきたいのが、今回ご紹介する『フルーツバスケット』という作品です。

あらすじ、印象的な場面、読者のリアルな声、そして読む方法まで、知っておきたい情報を丁寧にまとめました。

この記事を通して、『フルーツバスケット』があなたの次に読む一冊としてふさわしいか、しっかり判断できるようになります。

編集部アン

KIDUKE MANGAで少女・女性ジャンルの記事を担当している「アン」がご案内します。

気になる点もやさしく解説していきますね。

『フルーツバスケット』の基本情報

フルーツバスケット 第1巻 表紙

出典:Amazon

項目内容
タイトルフルーツバスケット
作者高屋奈月
ジャンル少女マンガ
出版社白泉社
掲載誌花とゆめ
初出1998年16号(1998年7月)
巻数全23巻(愛蔵版:全12巻)
完結状況完結済み
アニメ化第1期~第3期
タグ恋愛、ファンタジー、学園、感動、日常

『フルーツバスケット』のあらすじと注目ポイント

両親を亡くした女子高生・本田透は、テント生活を送る中で同級生の草摩由希と出会い、草摩家に居候することになります。

草摩家の一族は、異性に抱きつかれると十二支の動物に変身してしまうという不思議な呪いを抱えていました。

透はその秘密を知りながらも、家族に深い傷を抱えた草摩の人々と心を通わせていきます。

それぞれが抱える苦しみと向き合いながら、絆や赦し、そして「ありのままを受け入れること」の大切さが描かれていきます。

登場人物たちの過去や想いが丁寧に描かれており、感情の変化や成長を静かに見守ることができます。

キャラクター同士の心の距離や、日常の中に潜む小さな希望に注目して読むと、より深く物語に入り込めるでしょう。

『フルーツバスケット』に登場するキャラクターの名言・名場面5選

キャラクターたちが発するセリフには、それぞれの背景や思いが静かに込められています。

物語の流れとともに心に残る言葉の数々を、印象的なシーンとあわせてご紹介していきます。

「たとえば人の素敵というものがオニギリの梅ぼしのようなものだとしたら…」本田 透(ほんだ とおる)

フルーツバスケット 第1巻 表紙

出典:Amazon

◆天然でズレているところもある本田 透

本田透は、家族を亡くしながらも人に優しく寄り添う心を持つ女子高生です。

思いやりと前向きさを大切にし、どんな時も相手の良さを見つけようとする姿勢が彼女の魅力といえます。

一方で、自分に自信がなく、つい自分を責めてしまうような一面も抱えています。

そんな透が向き合うことになったのは、草摩家の人々との共同生活の中で、自分自身の存在価値をどう受け止めるかという問いでした。

誰かの役に立ちたいという気持ちが空回りすることもある中で、透はふと気づきます。

たとえば人の素敵というものがオニギリの梅ぼしのようなものだとしたら、その梅ぼしは背中についているのかもしれません…

他人には見えるけれど自分では気づけない魅力があるという発見は、透自身の心をやさしく照らしました。

このシーンは、自分に自信が持てない人に対して、見えない価値や誰かにとっての大切さを伝えてくれる場面です。

「大切なのは、弱さ故の向上心」草摩 由希(そうま ゆき)

フルーツバスケット 第2巻 表紙

出典:Amazon

◆クラスメイトから王子と呼ばれる草摩 由希

草摩由希は、主人公・本田透の同級生であり、草摩家の一員として深い事情を抱えながら日々を過ごす人物です。

穏やかで知的な雰囲気を持ち、学校でも人気がありますが、それ以上に周囲の気持ちに敏感で、さりげなく人を支える優しさが魅力です。

一方で、幼少期から家族や外の世界との距離を強いられてきたことで、自分の存在に対する迷いや劣等感を抱えています。

透と出会い、彼女のまっすぐな言葉に触れたことで、由希の中にも少しずつ変化が生まれていきました。

そして、自分が何かを変えたいと感じ始めたときに口にしたのが「大切なのは、弱さ故の向上心」という言葉です。

弱さを否定せず、それを前進の力に変えていく姿勢が、このセリフには込められていました。

この場面は、今ある自分を受け入れながら前を向くことの大切さを、読者にも静かに伝えてくれるシーンです。

「俺の痛みを全部拾いあげてくれたわけじゃないんだ…」草摩 夾(そうま きょう)

フルーツバスケット 第3巻 表紙

出典:Amazon

◆由希をライバル視している草摩 夾

草摩夾は、本田透と同じ高校に通う草摩家の一員であり、主人公の本田透とは異なる価値観や感情の表現を持つ存在です。

感情表現が不器用ながらも、まっすぐで誠実な一面があり、透に対して強く惹かれていきます。

その一方で、草摩家に伝わる「猫憑き」という特殊な立場ゆえに、幼い頃から差別され、深い孤独と自己否定の感情を抱えてきました。

透と出会い、少しずつ人との関係を築いていく中で、夾は自分の心の壁と向き合うことになります。

過去の苦しみを完全に癒すことはできなくても、「一緒にいてくれる」という安心感が彼を前に進ませました。

俺の痛みを全部拾いあげてくれたわけじゃないんだ 溝だって全部埋まったわけじゃないんだ だけど大切なのは 一番 大切なのは そんな事じゃなくて 一緒に いてくれるんだ

この言葉には、完璧な理解よりも寄り添う気持ちの尊さが込められています。

自分と向き合い、少しずつでも前へ進む姿は、読者に対しても「ありのままを受け入れる勇気」を静かに示してくれます。

「他人と交わり、傷つけたり傷つけられたりしながら…」草摩 紫呉(そうま しぐれ)

フルーツバスケット 第4巻 表紙

出典:Amazon

◆由希と夾の保護者代わりの草摩 紫呉

草摩紫呉は、本田透にとって人生の先輩であり家族の一員として、時に厳しく時に温かな言葉をかける存在です。

作家としての知識や洞察力だけでなく、他者との関わりや共感の重要性を透に教える、頼れる師匠的存在としての魅力があります。

その一方で、言葉の選び方に時折ブラックなユーモアを交え、人との距離感に迷いを抱える一面もあります。

透が草摩家の問題や人間関係の葛藤に直面したとき、紫呉は透に覚悟と気づきを促す役割を担っていました。

このセリフは、そんな場面で透に向けて言葉を贈ったもので、

他人と交わり、傷つけたり傷つけられたりしながら、他人を学び己自身も学ばないと、本当の意味で他人を思いやれるような人間にはなれないよ

この言葉には、人との関わりを通じて得られる気づきと成長の大切さが真摯に込められています。

人間関係で悩む読者にとって、他人との関わり方や共感の本質について深く考えるきっかけとなる、意義深い名言と言えるでしょう。

「傷をつける人間もいれば、その傷を包み込んでくれる存在も…」草摩はとり(そうま はとり)

フルーツバスケット 第7巻 表紙

出典:Amazon

◆由希と夾の保護者代わりの草摩 紫呉

草摩はとりは、本田透や草摩由希と接しながら、一族の呪いと向き合う中年男性であり、主人公の透にとっては家族のような存在です。

温かく落ち着いた語り口で、他者の痛みに寄り添う優しさが魅力となっています。

しかし、自らも過去に恋人の記憶を消すなど、自己を犠牲にする苦しさや葛藤を抱えています。

その苦境に直面した場面で、はとりは気づきを得て、透と由希を支える行動を選びました。

ここで語られる、

傷をつける人間もいれば、その傷を包み込んでくれる存在も確かにいる事。それは少なからず勇気をくれる

という言葉は、他者を思いやる姿勢と共に、癒しの力を信じる心が込められています。

この言葉は、人間関係や心の痛みに悩む読者に対して、誰かが癒してくれる存在の大切さと、その存在がもたらす勇気を示す場面として響きます。

編集部アン

紹介したキャラクター以外にも、物語を揺さぶる存在として印象的だった人物がいます。

夾に長年想いを寄せる草摩楽羅の「……お願い もう少しだけ… 私のことで 困ってみせてよ……」と語る場面。

このシーンはとっても切なくて、報われない想いを受け入れて一歩踏み出そうとする彼女の心が痛いほど伝わってきます。

ここまで読んで気になった方へ

フルーツバスケットの名場面は、実際に読んでこそ心に響くものばかりです。

試し読みやお得な読み方を探している方には、コミックシーモアがぴったり!

コミックシーモア公式サイトのトップページ(スクリーンショット)
出典:コミックシーモア
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気になる方は、まずは試し読みからどうぞ!

編集部アン

今回はコミックシーモアをご紹介していますが、他のサービスも気になる方は、最後の関連記事をチェックしてみてくださいね。

『フルーツバスケット』はこんな人におすすめ!

この物語は、心に迷いや願いを抱えている人にやさしく寄り添ってくれます。

登場人物たちの繊細な感情の動きから、自分自身の気持ちに気づける場面も多く描かれています。

こんな悩み・願望がある人フルーツバスケットから得られるもの
他人との距離感がうまくつかめない自分と他者の違いを認め合う視点
自分の価値を見失いそうになる小さな優しさの積み重ねが持つ力
胸がいっぱいになるような物語に触れたい感情の機微を丁寧に描いたストーリー展開
キャラクター同士の深い関係性を味わいたい登場人物それぞれの背景と成長
ちょっと変わった設定の作品を探している動物に変身する“十二支の呪い”という独特な世界観

登場人物たちの弱さや葛藤は、読む人自身の気持ちとも重なる部分があるかもしれません。

日々の中で自分を大切にすることや、誰かを思いやる気持ちの大切さを改めて感じられる作品です。

読者のリアルな口コミ・評価

本作『フルーツバスケット』には、多くの読者から感動的で心に残る作品として高く評価される一方で、一部の読者からは絵柄や物語構成に関する意見も見受けられます。

ポジティブな意見

以下は、実際に投稿されたポジティブなレビュー内容を抜粋し、読者の率直な声としてまとめたものです。

心に残る言葉がたくさん出てきます!登場人物が多いですが、どのキャラも個性的なのですぐ覚えられます。

高屋先生の言葉選びは毎回素晴らしい!胸にぐっときます!

引用元:コミックシーモア

登場人物のキャラも面白くて大好き。読みながら心の奥底にある苦しさに触れられて優しさと愛にぎゅっと包まれる。

言葉の一つ一つが沁みてきて再読でも号泣

引用元:X

心を浄化できるストーリー この漫画は漫画であって、漫画の領域を超えている物語です。感動大作です。…読んでいく間に、自分の心が優しくなってますよ。

引用元:コミックシーモア

全体としては、キャラクターの個性や言葉の深み、心に残るストーリー展開に感動したという意見が多く見られました。

特に再読での感動や心の浄化を感じる読者が多い点が印象的です。

ネガティブな意見

以下は★1レビューなど、実際に投稿されたネガティブな意見を抜粋したものです。

漫画より先にアニメを見てしまっていたので、汚い絵に見えてしまいました。内容以前に読み進める気持ちになれず

引用元:コミックシーモア

十二支を用いた設定はユニークで面白いですが、活かしきれず作品のストーリーとしてはいまいち」「高校生時代に見てました…後半は受けつけなくなりました

引用元:コミックシーモア

連載当時から名作なのは知っていましたが、絵柄が苦手で読めず。大人になって読んでみましたが…リタイヤします

引用元:コミックシーモア

一部の読者からは、絵柄への違和感やキャラクターの描き分けの難しさに対する指摘が見られました。

また、物語の後半にかけて受け入れがたい展開を感じたとの声もあります。

口コミ・評判の総評

ネガティブな意見としては、主に絵柄の好みやキャラクターの見分けづらさ、物語構成への違和感が指摘されています。

一方で、登場人物の成長や心に響くセリフ、読後の浄化感に感動する声が多く、再読を勧めるファンも多い作品です。

『フルーツバスケット』は、繊細なテーマと豊かなキャラクターを通じて、読む人の心に深く残る物語として、多くの支持を集めています。

よくある質問集(Q&A形式)

『フルーツバスケット』をこれから読もうとしている方に向けて、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。

作品をより安心して楽しめるよう、気になる点を解消していきます。

内容・ジャンルに関する疑問

暴力的な描写や過激なシーンはありますか?

いいえ。物語は心の傷や人間関係の葛藤を丁寧に描いていますが、暴力的な描写はほとんどありません。過激なシーンもなく、安心して読める内容となっています。

ギャグや日常描写はありますか?

はい。感動的なストーリーの合間に、コミカルなやり取りや日常のほのぼのとした描写もあります。

登場人物たちの自然な掛け合いが、作品にやさしい空気を与えています。

恋愛要素は含まれていますか?

はい。メインストーリーには人間関係や家族のテーマが中心ですが、キャラクター同士の恋愛も大きな要素として丁寧に描かれています。

読みやすさ・設定に関する疑問

干支や呪いなどの設定が難しそうで不安です。

物語の進行とともに自然に世界観が説明されるため、予備知識がなくても問題ありません。

初めて読む方でも設定に馴染みながら楽しむことができます。

登場人物が多くて混乱しませんか?

登場キャラは多いですが、それぞれに強い個性と特徴があります。

物語の進行に合わせて丁寧に描かれていくため、自然と覚えていける構成になっています。

絵柄が古く感じたりしませんか?

読者の感じ方には個人差がありますが、物語が進むにつれて絵柄の変化や表現の幅が広がります。

内容重視の読者からは高く評価されています。

ボリューム・読み進め方に関する疑問

全体で何巻ありますか?長く感じませんか?

『フルーツバスケット』は全23巻で完結しています。

物語の展開がしっかりと構成されており、ボリュームに見合った読みごたえがあります。

アニメだけでも話の内容は理解できますか?

アニメは原作の内容を丁寧に再現しており、ストーリーの大筋は把握できます。

ただし、細かな心情や描写は原作漫画でより深く味わえます。

スピンオフや番外編は本編の後に読むべきですか?

はい。まずは本編を読み終えてから、関連作品『フルーツバスケットanother』などを読むことで、登場人物のその後や新たな視点を楽しめます。

まとめ:まずは気軽に『フルーツバスケット』に触れてみよう!

『フルーツバスケット』は、家族や人間関係、心の傷に向き合うキャラクターたちの成長を丁寧に描いた作品です。

感情の機微を細やかに表現したストーリーは、多くの読者の共感を集めています。

この作品読むことで、きっと、他人や自分自身の感情を見つめ直すきっかけにもなるはずです。

気になる方は、まずコミックシーモアの試し読みから始めてみてください。

物語の世界観を少しだけ覗いてみることで、自分に合うかどうかを確かめられますよ!

編集部アン

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

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